2024/01/08 17:54

Re think〈Season1/Glucose nutrition-ブドウ糖

アスリートの身体作りとコンディショニングは、試合中はもちろんトレーニング中も、より効果的で最大限のパフォーマンスを求め、それに伴いスポーツ栄養学が発展し、アスリートのカラダ作りやコンディショニングの技術も発展してきました。


身体を動かすエネルギー源、初回はそのシンプルなテーマにフォーカスし、ブドウ糖について、その特性や本質について知り、暮らしの中で上手に活用してみてください。デジタル社会の中で動き続ける身体と脳に疲れを感じている方、仕事に励む社会人の方や、受験や試験で勉強中の学生さん、細かい家事の日々の繰り返しで疲労感が溜まっている方などもおすすめです。ブドウ糖を食べると頭がすっきりとして集中して目の前のことに取り組める、そんな体験をぜひ実感してほしいと思います。



Glucose nutrition-ブドウ糖とは


即効性のあるエネルギー供給としてアスリートに多く使用されています。


①トレーニング前の補給

ブドウ糖がトレーニング中に持久力を維持し、パフォーマンス向上が期待されます。


②トレーニング中,持久力スポーツの補給

長時間の激しい運動を行う場合、疲労の蓄積を遅らせ、持久力を維持できます。


③リカバリー時

高強度の運動後は、筋肉の修復やグリコーゲンの再合成に対し、ブドウ糖による急速なリカバリーが期待されます。



ブドウ糖は炭水化物の一種で、炭水化物を食べると体内で酵素の働きにより単糖へと分解され、この単糖がブドウ糖であり人間のエネルギー源です。

炭水化物の中でも特に重要で、血液中のブドウ糖濃度が上がるとエネルギー源として細胞にブドウ糖が取り込まれます。

特に脳はブドウ糖が唯一のエネルギーで、働き続ける私たちの脳は、1日120g※のブドウ糖を消費していると言われています。

(※成人の場合/体全体で150gを消費)


ブドウ糖と砂糖の違い


●ブドウ糖の基本


名称:ブドウ糖(グルコース)

構造は?
ブドウ糖は一つの糖分子グルコースからできている「単糖」です。

どこから採れるの?
自然に果物や食品に含まれています。

味: 他の砂糖よりもあまり甘くないです。

体の中での処理: すぐに吸収され、エネルギーに変わります。


●砂糖の基本

名称:砂糖(蔗糖)

構造は?

砂糖は二つの糖分子、グルコースとフルクトースからできている。

どこから採れるの?

さとうきびやてんさいから抽出されます。

味: とっても甘いです。

体の中での処理: ちょっと時間がかかって、腸で分解されてからエネルギーに変わります。


ブドウ糖は単糖であまり甘くなく、体にすぐエネルギーとして吸収されます。一方で砂糖は二糖でとても甘く、体はちょっと時間かかってからエネルギーに変えます。



●主な砂糖の種類

◯上白糖(グラニュー糖)

一般的な白い砂糖で、サトウキビやビートから精製され、料理全般や飲み物に使用されます。


◯黒糖(こくざとう)

サトウキビの汁を絞り作られる砂糖です。風味が豊かで茶色っぽい色合いで和菓子に多く使われます。


◯黒蜜(くろみつ)

砂糖を水で煮詰め風味を付けたもので、主に和菓子やトッピングとして利用されます。


つまり同じ糖がついていても、ブドウ糖と砂糖は全く違うものになります。



ブドウ糖の役割


ブドウ糖は身体の主要なエネルギー源として機能し、血液で運ばれ全身のエネルギー源になります。

常に働いている身体・脳は、ブドウ糖を摂取することによって、活動に必要な栄養が供給され、元気な身体や疲労回復、脳の活性化などの効果が期待されます。みなさんは必要な量のブドウ糖を摂取できていますか?


1日のブドウ糖の消費量はどのくらい?


人の脳は、1日におよそ120gのブドウ糖を消費するといわれています。


ブドウ糖は、脳や赤血球、腎臓の髄質、特定の筋肉などの正常な機能に必要不可欠であり、1日に必要な摂取量は約150gと言われています。

ブドウ糖は炭水化物を含む食べ物から摂取しますが、ブドウ糖単体では、ブドウ糖販売メーカーや販売元の情報では110gを推奨しているところが多く見られます。


ブドウ糖はどのような食品から摂取してる?


果物: 特に、ぶどう自体が豊富なブドウ糖の源です。他の果物にも少量ながら含まれています。

穀類: 一部の穀物や穀物製品もブドウ糖を含んでいます。穀物から作られたパンやシリアルには、ブドウ糖が含まれていることがあります。

はちみつ: はちみつもブドウ糖を含む自然な甘味源です。はちみつ中には、ブドウ糖とフルクトースなどの糖類が含まれています。


主にこれらの食品からブドウ糖を摂取することができます。


特にブドウ糖を多く含む食品


ぶどう: ぶどうにはブドウ糖が豊富に含まれています。

はちみつ: はちみつにはブドウ糖とフルクトースが含まれております。

バナナ: バナナもブドウ糖が豊富に含まれています。成熟したバナナは甘味があり主な成分はブドウ糖とフルクトースです。

デーツ: デーツ(ナツメヤシ)も天然の甘味源であり、ブドウ糖が豊富に含まれています。

乾燥フルーツ: 乾燥フルーツにはブドウ糖が濃縮されています。


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